2015年3月1日日曜日

走り書きの精度

企画書と設計図のあいだを
ずっと長いこと
ずっとずっと往復しているようなもので
企画を立てては図面に落とし込み
ああでもないこおでもないと何度も線を引き直しているうちに
新しい企画書があがってきて
それをいまの図面と照らし合わせて再考し
線を消しては線を引き
新しい部材の性質や強度や性能や耐久性などなどを調べたりもし
設計側から企画側へのアプローチもあったりなんかして
立場が逆転置換したりもしながら
なんやかんやと企画と設計を繰り返している
昔は形にしなければと焦っていたのだけれど
形にせずとも良いのだと思えてきた昨今
自分のことでは焦らなくなってきたけれど
これはひょっとすると諦めなのだろうかという疑問符も浮かんだりもして
けれどもすぐに消えるので諦めではないのだろうなぁと思いつつ
企画と設計の往復に戻ってゆく
いつかすべてのパーツが綺麗に嵌まるまで
上から下へ
下から上へ
真ん中から上下へ
周縁から中心へ



気付くと水面が鼻先まで迫ってきていることが多々あって
危険を感じて踠いてしまう
そしたら余計に焦ってしまって恐慌に陥っちゃう
水面はおへそあたりに
持ってゆく
下げてゆく
腰から下が水の中
上半身は自由闊達の~びのび
水圧で動きが鈍くなる、というのはネガ視点であって
水圧があって不用意な動きをしなくなる重心安定剤、というポジ視点で観る
すべては観る側の問題だったりすることで
水面は常に、へそ
からだの中心へ
下半身は水の中
重たくどっしり動かなくて良い
へそから上だけ自由であればいい
全部水から出ちゃうと、それはそれで抵抗が無さすぎて、不用意な動きをしてしまう
過不足無く
臍に水平を持ってくること
右回りの渦



現実と虚構の境目は、ある
そう思えるけれども、実は、ない
置換可能なのだなぁと最近感じて考える



このスピードに歯車の軸受け
揺るぎなき生命の奔流
アリストテレスの宿命と希望
狡猾なる箴言
類い稀なる気体と液体
姓名の判断と空回りする期待
宇宙に緊張が走るとき
世界は破裂して新しくなるだろう
まちわみごと
うるなすへきとう
餅米の弾力
宇宙色の真実
軽薄な卒塔婆
待ち侘びた真実
うねりゆく本当の言葉たちの見事なまでの競演に感謝して幕が上がりもう二度と下りてこないだろう

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