企画書と設計図のあいだを
ずっと長いこと
ずっとずっと往復しているようなもので
企画を立てては図面に落とし込み
ああでもないこおでもないと何度も線を引き直しているうちに
新しい企画書があがってきて
それをいまの図面と照らし合わせて再考し
線を消しては線を引き
新しい部材の性質や強度や性能や耐久性などなどを調べたりもし
設計側から企画側へのアプローチもあったりなんかして
立場が逆転置換したりもしながら
なんやかんやと企画と設計を繰り返している
昔は形にしなければと焦っていたのだけれど
形にせずとも良いのだと思えてきた昨今
自分のことでは焦らなくなってきたけれど
これはひょっとすると諦めなのだろうかという疑問符も浮かんだりもして
けれどもすぐに消えるので諦めではないのだろうなぁと思いつつ
企画と設計の往復に戻ってゆく
いつかすべてのパーツが綺麗に嵌まるまで
上から下へ
下から上へ
真ん中から上下へ
周縁から中心へ
気付くと水面が鼻先まで迫ってきていることが多々あって
危険を感じて踠いてしまう
そしたら余計に焦ってしまって恐慌に陥っちゃう
水面はおへそあたりに
持ってゆく
下げてゆく
腰から下が水の中
上半身は自由闊達の~びのび
水圧で動きが鈍くなる、というのはネガ視点であって
水圧があって不用意な動きをしなくなる重心安定剤、というポジ視点で観る
すべては観る側の問題だったりすることで
水面は常に、へそ
からだの中心へ
下半身は水の中
重たくどっしり動かなくて良い
へそから上だけ自由であればいい
全部水から出ちゃうと、それはそれで抵抗が無さすぎて、不用意な動きをしてしまう
過不足無く
臍に水平を持ってくること
右回りの渦
現実と虚構の境目は、ある
そう思えるけれども、実は、ない
置換可能なのだなぁと最近感じて考える
このスピードに歯車の軸受け
揺るぎなき生命の奔流
アリストテレスの宿命と希望
狡猾なる箴言
類い稀なる気体と液体
姓名の判断と空回りする期待
宇宙に緊張が走るとき
世界は破裂して新しくなるだろう
まちわみごと
うるなすへきとう
餅米の弾力
宇宙色の真実
軽薄な卒塔婆
待ち侘びた真実
うねりゆく本当の言葉たちの見事なまでの競演に感謝して幕が上がりもう二度と下りてこないだろう
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